パターが変わる!10打縮まる!?プロが教える「正しいストローク」の秘密

「アプローチは完璧なのに、パターで3パット…」そんな経験、ゴルファーなら一度はありますよね。もし、そのパターの悩みさえ解決すれば、スコアが劇的に、それこそ10打近く縮まるかもしれません。

今回ご紹介するのは、パター専門コーチが教えてくれた、スコアアップに直結する「正しいパターの基本」。多くのゴルファーが勘違いしているヘッド軌道の秘密や、パッティングの4つの必須要素を徹底解説します。

もう「入らなかった」と悔やむゴルフは終わりにしましょう。この記事を読んで、あなたのパッティングを根本から変え、次回のラウンドで「自己ベスト」を叩き出してください!


1. なぜパターでスコアを崩すのか?(導入)

ゴルフにおいて、パッティングは全ショット数の約40%を占める、スコアメイクの生命線です。

しかし、多くのゴルファーはドライバーやアイアンの練習に時間を割き、パターは感覚に頼りがち。その結果、以下の要素のどれか一つが欠けることで、スコアを大きく崩してしまいます。

このレッスンで、プロコーチは「パッティングの成功」には感覚ではなく、4つの明確な要素が揃うことが必要だと指摘しています。


2. パッティング成功に必要な「4つの要素」を理解する

ボールをカップインさせるために必要なことは、単に「強く打つ」ことではありません。以下の4つの要素全てを意識することが、安定したパッティングの土台となります。

要素意味
① ラインの読み(イメージ)傾斜を読み、ボールが通るルートをイメージする力。
② 強さ(距離感)狙った距離にボールを正確に転がす力。
③ 方向性(打ち出し方向)狙ったラインに対して正確にボールを打ち出す力。
④ ボールの転がり(スピン)ボールにどのような順回転がかかっているか。

特に重要なのが「方向性」と「転がり」です。次の章で、方向性を安定させる具体的な方法を見ていきましょう。


3. 打ち出し方向を安定させる「3つの必須チェックポイント」

「方向性」が定まらないのは、インパクトの瞬間に問題があるからです。安定した打ち出し方向を実現するには、以下の3つの要素が揃っているか確認が必要です。

チェック①:インパクト時のフェースアングル(フェースの向き)

打ち出し方向のほとんどは、ボールが当たる瞬間のフェースの向きで決まります。狙い通りに打ち出すためには、フェース面が常にターゲットラインに対してスクエアであることが絶対条件です。

チェック②:ヘッドの軌道(ストローク)

フェースアングルと並んで重要なのが、ヘッドがどのように動いているかという軌道です。この軌道が打ち出しに大きく影響します。

チェック③:ミスの原因となる打点のズレ

フェースのどこにボールが当たるかという打点も非常に重要です。打点がフェースの芯からわずかにズレるだけで、フェース面が開きやすくなったり、転がりに影響が出たりし、方向性がブレてしまいます。


4. 【重要】多くの人が知らない「正しいヘッド軌道」の真実

「パターは真っすぐ引いて、真っすぐ出す」―これは多くのゴルファーが信じている「間違い」です。

「真っすぐ」は間違い?:イン・トゥ・インが正解の理由

正しいパターのヘッド軌道は、上から見るとわずかにカーブを描く「イン・トゥ・イン(In-to-In)」です。

これは、ショットのスイング軌道と同様に、ヘッドが円弧を描いて動いているということです。

なぜ自然にイン・トゥ・インになるのか?

ヘッドがイン・トゥ・インになるのには、物理的な理由があります。

  • シャフトの傾き(ライ角)の影響:
    パターのシャフトは、必ず斜め(ライ角)に刺さっています。これにより、ヘッドは体の正面で直線的に動くのではなく、自然と円弧を描く動きになります。
  • パターは振り子運動であること:
    パターのストロークは振り子運動であり、最下点(ボールの位置)を過ぎるとヘッドは徐々に上昇します。この上昇とライ角の影響により、ヘッドは上から見たときにイン・トゥ・インの軌道となるのです。

一方で、シャフト自体は「真っすぐ」な軌道で動くべきです。この「ヘッドはイン・トゥ・イン、シャフトは真っすぐ」という関係性が、再現性の高いストロークの鍵となります。


5. 再現性を高める!ヘッドとシャフトの「理想の関係性」

多くのゴルファーがスコアを崩す原因は、このシャフトとヘッドの関係性を無視した「自己流ストローク」にあります。

ヘッドを真っすぐに動かすとシャフトがねじれる?(悪い例)

「ヘッドを真っすぐに動かそう」と意識しすぎると、無意識のうちに手首を使って操作してしまい、シャフトがねじれてしまう現象が起きます。

シャフトがねじれると、インパクトでフェースが安定せず、打点もブレやすくなるため、せっかくの綺麗な転がり(順回転)が得られません。

綺麗なストロークに近づくための意識改革

最も重要なのは、「シャフトが真っすぐ動く感覚」を優先することです。

シャフトを真っすぐ動かそうとすれば、ヘッドは自然とイン・トゥ・インの軌道を描きます。この「ヘッドとシャフトの関係性」を理解し、手首の無駄な動きを排除する意識を持つことが、安定したパッティングへの最短ルートです。


まとめ:今日から実践できるパッティングドリル

パターのスコアを改善するための具体的なアクションは以下の通りです。

  1. 「4つの要素」を再確認し、自分に何が足りないかを把握する。
  2. 自宅で「シャフトが真っすぐ動く感覚」を掴む練習をする。
  3. 練習場で、打点(芯)に当てることに集中したストローク練習を繰り返す。

パターは、力や技術以上に「基本の理解」が最もスコアに直結するクラブです。この知識を活かし、次のラウンドで自信を持ってパットに臨んでください!

タイトルとURLをコピーしました