1メートルのパターを確実にカップインさせるためのデータとセッティングを理解すれば成功率100%!

「ショートパットは入って当然」…そう思いながらも、1メートルを外してメンタル崩壊。そんな経験、ありませんか?

ショートパットが入らないのは、決して**「運」や「メンタルの弱さ」**だけではありません。それは**「アドレスの再現性」**と**「科学的なセッティング」**が欠けているからです。

今回は、パッティングコーチのレッスンから、**1メートルを確実にカップインさせる**ための究極の秘密を公開します。許容角度のシビアさを知り、アドレスを完璧に整えるだけで、あなたのショートパットは「確信」に変わります。


1. ショートパットの生命線は「フェース面92%」の法則

パッティングの成功は、以下の要素の影響度に集約されます。

  • **フェースアングル(フェース面)**:約92%
  • **軌道(パス)**:約8%

軌道が多少ブレても、正しいイン・トゥ・インの軌道でなくても、**フェースが0度(真っすぐ)**であれば、ボールは狙った方向へ打ち出されます。ショートパットは特に、このフェースコントロールが全てと言えます。(より詳細なフェースの重要性は、フェースコントロール術をご覧ください。)

1メートルで許されるズレはわずか1.89度

カップインに許されるフェース面のズレは非常にシビアです。

  • **1メートルのパット**:**1.89度**のズレまで。

もしあなたのパットのデータが「3度オープン」といった数値なら、それはアドレスの時点でミスが確定している状態です。この「許容角度」を知ることが、ショートパットの**成功率を上げる**ための第一歩となります。


2. フェースのズレをなくす「アドレスの完璧セッティング」

フェース面のズレは、インパクトの技術ではなく、**アドレスの再現性**で解決します。

セッティング①:ライ角の修正(トウアップ禁止)

多くのアマチュアに見られるのが、パターの**トウ(先端)を浮かせて構える「トウアップ」**。これはアドレスの時点で、ストローク中にフェースが開きやすい状態(オープンバイアス)を作ってしまいます。

  • **修正ドリル:** グリップを握り、腕を伸ばして手首の角度を一直線にする。そのまま肘を軽く曲げておへそに近づけ、前傾する。

この手順で、パターのライ角をぴったり地面についた状態**にし、ストローク中のフェース面のねじれを防ぎます。**

セッティング②:両脇を締めて「肘問題」を解決

肘が外側を向いたアドレスは、ストロークをアウトサイド・イン(アウトtoアウト)にしやすく、フェース面を安定させません。

  • **修正ドリル:** 両腕を体の横にピタッとつけ、手のひらを正面に向ける。そのまま両手を前で合わせて前傾する。

これにより、**両脇がキュッと締まり**、両肩・両肘の関節ポジションが整います。手の位置も再現性の高い「両手の高さが同じ」位置に近づき、パットの再現性が高まります。


3. 再現性を高める「下半身とメンタル」の使い方

アドレスを整えたら、次は下半身を固定し、テンポとイメージに集中します。

下半身は「ビタビタ」に固定する

ショットとは異なり、パターでは**完全に下半身を止めたい**ため、足を地面に「ビタビタ」に密着させます。

  • 意識する箇所: かかと、母趾球、指の付け根、全てを地面に密着させる。
  • **膝の調整:** 膝は軽く緩める程度に曲げる。

この**「ベチャッとポイント」**に体重をかけることで、ストローク中に無駄な動きがなくなり、フェースと軌道の安定に集中できます。

シンク(考える)とイメージ(感じる)を分ける

コーチは「ストローク中は考えるな」と指導します。考えるのは、アドレスに入る前までです。

  • **シンク(考える):** アドレス前までに、ラインやボールのスピード(距離感の正体はこちら)をイメージする。
  • **イメージ(感じる):** 打つ瞬間は、カップにどういう転がりで入るかだけを考える。

アドレスを信じ、90BPMの一定のテンポで振り子運動を行えば、そのイメージ通りのパットが打てるはずです。


4. まとめ:アドレスで0.2度を目指す

上記のアドレス修正を行うことで、それまで大きく開いていたフェースアングルは**「0.1度〜0.2度」**という驚異的な数値に整います。この0.2度という数値は、5メートル程度のパットでもカップインの可能性がある、**「成功率100%に近い状態」**を意味します。

ショートパットの成功は、**メンタルではなく技術**です。アドレスでセッティングを整え、科学的な精度でパットをねじ込みましょう!

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