距離感は経験ではない!?〇〇を合わせるだけで整う!

「パターの距離感は経験とセンス」だと思っていませんか?

練習グリーンで感触が良くても、コースに出ると毎回「あれれ?」と距離が合わなくなり、3パットを繰り返してしまう。そんな悩みを抱えるゴルファーは非常に多いはずです。

しかし、パターの距離感は**「経験」や「強さ」**ではなく、ある**たった一つの要素**をコントロールすることで劇的に安定します。

今回は、パター専門コーチのレッスンから判明した、距離感の正体と、プロも実践する「再現性」を高める驚きの方法を解説します。この秘密を知れば、あなたのパッティングは劇的に安定し、自信を持ってピンを狙えるようになります!


1. 距離感の正体は「〇〇スピード」のコントロール

多くの人が「強さ」や「腕力」で距離感を調整しようとしますが、プロコーチによると、距離感とは**「何かのスピードをコントロールすること」**です。

距離感の正体は「ボールスピード」

その「何か」とは、ズバリ**ボールスピード**です。いかにボールスピードを意図した通りにコントロールできるかが、距離感を決定づけます。

ボールスピードに影響する2つの要素

では、ボールスピードをコントロールするには何が必要でしょうか?それは、以下の2つの要素です。

  1. **ヘッドスピード(打つスピード)**
  2. **打点(ミート率)**

ドライバーと同じく、ヘッドスピードが速く、ミート率が高いほどボールスピードは上がりますが、パターの場合は「速ければ良い」わけではなく、**距離に応じた適切なスピード**が必要です。

ミート率と方向性の関係については、【パターの真実】上手い人はここが違う!究極のフェースコントロール術で詳しく解説しています。


2. ヘッドスピードを作る3つの要素と「時間の秘密」

距離感を決める核となる「ヘッドスピード」は、感覚ではなく、以下の3つの要素で構成されています。

  1. **振り幅(ストローク幅)**
  2. **加速度(パンチが入るか、緩むか)**
  3. **時間(テンポ)**

距離感が安定しないのは「時間」がバラバラだから

この中で最も多くのゴルファーが見落としているのが**「時間(テンポ)」**です。

振り幅を変えることで距離を調整するのは当然ですが、この振り幅が変わるたびに「何秒で振るか」という時間が変わってしまうと、毎回異なるヘッドスピードになってしまい、距離感が合わなくなります。

つまり、**距離感は「振り幅」を変えて、「時間(テンポ)」は変えない**ことで、再現性を高めるのです。


3. 距離感を整える究極のテンポは「90BPM」

では、理想的な「時間」とは具体的に何秒なのでしょうか?

理想のストローク時間(バックスイング〜インパクト)

プロコーチが示す、バックスイング開始からインパクトまでの理想の時間は**1秒**です。

  • トップまで(バックスイング):**0.65秒**
  • トップからインパクトまで(ダウン):**0.35秒**

この**「0.65:0.35」**という時間の比率は、短いパットでも長いパットでも変えてはいけない「基本のテンポ」です。

メトロノームで合わせる「90BPM」の正体

この「0.65:0.35」の比率を最も再現しやすいのが、**メトロノームの「90BPM(Beats Per Minute)」**です。

90BPMでカチカチと鳴らしながらストロークすることで、毎回同じリズムで振れるようになり、振り幅さえ決めれば距離感が合う状態を作り出せます。これはまさに**「1対1の店舗」**であり、パッティングの再現性の土台となります。


4. テンポが乱れると起きる2つの深刻なミス

レッスンでの測定結果から、アマチュアがテンポを意識しない場合に陥りやすい深刻なミスが明らかになりました。

ミス①:加速度の乱れ(パンチや緩み)

テンポがゆっくりだと、ストローク中に無意識に「パンチ」が入ったり、「緩み」が発生したりします。パンチが入ると、バックスイングの距離に対してフォローの距離が極端に長くなり、距離の再現性が失われます。

ミス②:フェース面の開き(打ち出し方向の悪化)

加速度が乱れる(特にパンチが入る)と、フェース面が開いたままインパクトを迎えやすくなります。これは、トップポジションで開いたフェースを戻すための時間がなくなり、「振り遅れ」が発生するからです。

この現象は、前回の記事で解説した「正しいイン・トゥ・インの軌道」を狂わせる原因にもなります。距離感だけでなく、打ち出し方向まで悪化させてしまうため、テンポの重要性が理解できます。


5. まとめ:今日から始める「90BPM」練習法

パターの距離感は決して経験や感覚に頼るものではありません。「時間(テンポ)」を合わせることで、技術的にコントロール可能です。

この知識を活かし、次の練習から90BPMを意識して取り組みましょう。

  1. **アプリで90BPMを流す:** スマートフォンやメトロノームアプリで90BPMを流し、その音に合わせてストロークする練習を取り入れる。
  2. **0.65:0.35の意識:** バックスイングを長く、ダウンを短く振る「0.65:0.35」のリズムを体に染み込ませる。
  3. **緩まないストローク:** 意識的にゆったりと上げるのではなく、パターの重さに任せて「すっと上げてすっと打つ」ことで、加速度の乱れを防ぐ。

この90BPMのリズムを習得すれば、あなたのパッティングは「ゾーン」に入ったかのように安定します。ぜひお試しください!

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